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5.「ドローン」の飛行方法の種類と申請・資格

いろは
いろは

資格とか申請ってどんなものがあるの?

いろは
いろは

そらくんが持ってる資格って何?

そら
そら

ボクが持ってるのは「二等無人航空機操縦士」っていう資格だよ

そら
そら

去年できたばかりの国家資格なんだ!

いろは
いろは

国家資格?すごいじゃない!

いろは
いろは

「二等」ってことは「一等」もあるの?

そら
そら

そう!一等の方が上級で、より危険な飛行ができるんだよ

そら
そら

でも二等でも十分いろんなことができるから…多分

いろは
いろは

また「多分」!

いろは
いろは

具体的に何が違うの?

そら
そら

えーっと…飛行方法が「カテゴリ」で分けられてて…

そら
そら

一等は「カテゴリⅢ」、二等は「カテゴリⅡ」の飛行ができるんだよ

いろは
いろは

カテゴリ?なんか難しそう…

そら
そら

「カテゴリⅢ」は第三者の上空を飛ぶ一番危険な飛行で、一等資格が必要

そら
そら

「カテゴリⅡ」は人がいない場所での特定飛行…

いろは
いろは

「特定飛行」?

そら
そら

リスクの高い飛行方法のことだよ

そら
そら

例えば、夜間飛行とか、目視外飛行とか、150m以上の高度とか…

いろは
いろは

じゃあ、普通に昼間、目で見える範囲で、低い高度で飛ばすなら資格いらないってこと?

そら
そら

そう!それが「カテゴリⅠ」で、資格なしでも飛ばせるよ

そら
そら

ただし機体登録は必要だけどね

いろは
いろは

機体登録?車のナンバープレートみたいなもの?

そら
そら

そう!100g以上のドローンは国に登録して、登録記号を機体に貼らなきゃいけないんだ

いろは
いろは

じゃあ、そらくんの二等資格があると何ができるの?

そら
そら

カテゴリⅡの飛行ができるんだけど…

そら
そら

実は「カテゴリⅡA」と「カテゴリⅡB」に分かれてて…

いろは
いろは

またAとBに分かれるの?ややこしいわね

そら
そら

Aはリスクの高い特定飛行で、許可申請が必要

そら
そら

Bは比較的リスクの低い特定飛行で…実は、条件を満たせば許可申請なしで飛ばせるんだよ

いろは
いろは

おー、それは便利!どんな条件?

そら
そら

「第二種機体認証」を受けた機体が必要なんだけど…

そら
そら

実は、ボクのDJIのドローンは認証されてないから、結局申請が必要なんだよね…

いろは
いろは

えー!じゃあ資格取った意味ないじゃない!

そら
そら

いや、そんなことないよ!

そら
そら

資格があると申請が通りやすくなるし、飛行実績も作りやすくなるから…

いろは
いろは

でも申請って面倒そう…どうやってやるの?

そら
そら

「DIPS」っていうオンラインシステムがあって…

そら
そら

ボクもまだ申請したことないから詳しくは…

いろは
いろは

またー!資格持ってるのに申請してないって、本当に飛ばしたことないのね

そら
そら

い、いやそのうち…。

そら
そら

ところで、カテゴリⅠなら申請なしで飛ばせるから、まずはそこから始めるのがいいと思うよ

いろは
いろは

そうね

いろは
いろは

でも「立入管理措置」って言葉も聞いたことがあるんだけど、何それ?

そら
そら

あー、それは飛行区域に第三者が入らないようにする対策のことだよ

そら
そら

看板立てたり、監視員を配置したり…

いろは
いろは

へー、一人でドローン飛ばすのに監視員まで必要なの?

そら
そら

業務で飛ばす時とかは、そういう場合もあるみたい

そら
そら

でも個人の趣味なら、人のいない場所を選べば大丈夫だと思うけど…

いろは
いろは

「思うけど」って、また曖昧ね

いろは
いろは

でも、カテゴリが分かってきたわ

いろは
いろは

「レベル」って言葉もあるけど、それは違うの?

そら
そら

あー、それは国のロードマップで使われてる言葉で、社会実装の段階を表してるんだよ

そら
そら

申請では「カテゴリ」を使うから、混同しないよう注意が必要だね

いろは
いろは

ややこしいけど、だんだん分かってきた!

いろは
いろは

要するに、危険度に応じて分類されてて、それに応じた資格や申請が必要ってことね

そら
そら

その通り!安全第一でルールが作られてるから、しっかり理解して守ることが大切だよ。

いろは
いろは

分かった!でも、そらくんも早く実際に飛ばして実績作らなきゃね

そら
そら

は、はい…頑張ります…

「ドローン」の飛行にはリスクがあり、リスクを軽減するための規制があります。規制は「ドローン」の飛行方法によって分類されていて、必要な申請や資格が変わります。このページでは、飛行方法を詳しくみていきます。

飛行方法の分類

「ドローン」の飛ばし方として、リスクに応じた「カテゴリ」というものが設定されていて、カテゴリに合わせて飛ばす人に資格が必要になります。「カテゴリ」は現状、下記の「特定飛行」に該当するかと、「第三者の上空」を飛行するかにより分類されています。

特定飛行の種類A(リスクの高いもの)
  • 空港周辺での飛行
  • 150m以上での飛行
  • 多数の人が集まるイベント会場の上空の飛行
  • 危険物の輸送
  • 総重量25㎏以上での飛行
  • 物件の投下
特定飛行の種類B(リスクの低いもの)
  • 目視外の飛行
  • 夜間の飛行
  • 人口集中地区での飛行
  • 第三者や第三者の物件との距離30m未満の飛行
飛行カテゴリ
カテゴリ内容機体認証と資格許可申請
カテゴリⅢ第三者の上空で特定飛行第一種機体・一等資格必要
カテゴリⅡA立入管理処置をして特定飛行(A)第二種機体・二等資格(※)必要
カテゴリⅡB立入管理処置をして特定飛行(B)第二種機体・二等資格の場合申請不要不要
カテゴリⅠ特定飛行に該当しない飛行不要(機体登録は必要)不要
※カテゴリⅡAについては、第二種機体もしくは二等資格がなくても飛行可能ですが、二等資格がない場合は許可がされない場合があります

上記のように、飛行カテゴリに合わせて資格や機体認証、許可申請が必要になります。カテゴリⅠとⅡは、資格がなくても飛行可能になりますが、許可申請の段階で却下される可能性があります。また、カテゴリⅡBに関しては、第二種機体が必須になるので注意が必要です。DJI等、一般的に多く利用されているドローンの多くは型式として認証されていないので、二等資格を持っていたとしても現状ではカテゴリⅡBには該当せず、カテゴリⅡAと同様に許可申請を行っての飛行となります。

現状(2025年4月現在)は、DJIなどの機体で第二種機体認証はできないと考えましょう。

「レベル」と「カテゴリ」は違うの?
「レベル」とは、自動車の「自動運転レベル」と同じように、国が社会実装を行うためのロードマップがあり、その到達点をあらわしたものになります。通常ドローンを飛行させる際の許可申請などは「カテゴリ」に応じて行いますので、違いに注意しましょう。

まとめ

「ドローン」の飛行は「カテゴリ」に分けられていて、「カテゴリ」に応じて申請や資格が必要ということを解説しました。次のページでは、「ドローン」の飛行の際に関わってくる航空法以外の法律にどんなものがあるかをみていきます。