初めてでも迷わない“公式ルールの読み方”。この記事では、国交省が公開している主要ガイドラインと関連ページを、現場で役立つ順番で整理します。リンクはすべて公式です。
1. 全体像:まずは「飛行ルール」と「申請フロー」
- 基本ルールの入口: 「無人航空機(ドローン)の飛行ルール」
どんな空域・方法が許可申請の対象か、最新の注意喚起(型式認証と機体認証の違い など)もここで更新されます。 - 申請の入口: 「DIPS 2.0(ドローン情報基盤システム)」
機体登録 → 許可・承認申請 → 審査 → 許可書発行までの流れと入力項目がまとまっています。
2. 「教則 第4版」:安全運航の基準と学科試験の土台
- 何が書いてある?
安全運航の基本思想、リスク、操縦者に求められる知識・技能、制度の背景など。安全運航の“基準書”に位置づくものです。最新版は第4版(2025年2月1日付)。 - 試験との関係:
2025年4月17日以降の学科試験は第4版に準拠(国交省ページに明記)。受験予定者は必読です。
3. 許可・承認の実務:申請ページと「安全な飛行のためのガイドライン」
- 特定飛行の許可・承認
どの飛行が許可・承認の対象か、関連ドキュメントへの導線がまとまっています。運航リスク評価ガイドラインへの案内や、**カテゴリーⅢ(レベル4)**の留意事項PDFもここから。 - よくある落とし穴:型式認証と機体認証の違い
カテゴリーⅡの一部で申請不要にできる条件は、“機体認証を受けた機体+技能証明保有操縦者”。型式認証だけでは該当しません。
4. レベル4(カテゴリーⅢ)を見据える:制度の全体像
- レベル4飛行ポータル
2022年12月の新制度開始以降、機体認証/操縦者技能証明/運航ルールが整備され、**有人地帯での目視外飛行(レベル4)**が可能に。全体像の把握はここから。 - 機体側ガイドライン(開発・調達向け)
「無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン」は、手続き・安全基準・均一性基準の適合証明方法をまとめた技術寄り資料。調達仕様のチェックにも使えます。最新版は令和6(2024)年3月29日版。
5. 技能証明(国家資格):更新や試験の公式情報
- 技能証明(操縦ライセンス)ページ
事務手続きガイドライン、試験科目、サンプル問題、オンライン(DIPS2.0)での更新手続きなど、公式の一次情報はここに集約。 - 教則との接続
教則第4版への準拠日(2025/4/17)も同ページに明記。試験準備や社内教育は、第4版ベースで。
まとめ:公式の“入り口”は3つだけ覚えればOK
この3点を押さえた上で、案件に応じて
- 許可・承認 手続ページ(ガイドライン・留意事項)
- レベル4ポータル/機体認証ガイドライン(事業の将来設計・機体調達)
を参照すれば、実務で迷う場面が大きく減ります。
参考(公式リンク)
- 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール(国交省)
- DIPS 2.0(許可・承認のオンライン申請)
- 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版(PDF)
- 技能証明(事務手続/試験情報/第4版準拠日)
- 許可・承認手続(関連ガイドライン・留意事項)
- レベル4飛行ポータル(制度全体像)
- 機体の型式認証・機体認証(ガイドライン最新版)


